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本屋にて

最近、吉本ばななを読み始めててから、読書にすっかりはまってしまった。それも日本語の。

先日、友達が貸してくれた吉本ばななの「王国」3巻ですっかり彼女の世界に引き込まれて、今日は「アムリタ」と「体は全部知っている」を古本屋で買って来た。(ロンドンでは日本のものは大体手に入るのだ)あと、ふと目に留まった般若心経の本も買った。日常生活に置き換えて般若心経を説いてくれるというもの。こういう本、ロンドンだと余計に体にしみる。

今日、本屋でどの本を買おうか物色していたら、カウンターのお姉さん(日本人)と白人男性の会話が聞こえてきた。しかも日本語で。どうやらその男性はこの本屋でバイトをしたいらしく、募集広告を見てやってきた模様。募集を出しているにも関わらず、「今は人手が足りているので、、」と矛盾したことを言っていたお姉さんだったけど、男性の熱心さに負けて後日店長に掛け合ってくれることになった。勤務時間の希望や今は学生かなど一般的な質問に流暢な日本語で答える男性。年は20代後半くらいで、西洋人ならではのゆるい感じでシャツを着ていて、とても静かで真面目そうな感じだった。

「ロンドンにある日本のお店で日本語を使って働きたい白人もいるんだなぁ」とぼんやり思っていたけど、その男性が帰る時の言葉が妙に心に残った。

「(店長に)とても元気でやる気のある男性だと伝えてください!」

図々しさやしつこさなんて全くなく、その気持ちのよいやる気みたいなものがすごく伝わってきて、「もう是非この人雇ってあげて!」と思った。と同時に、「あー私も頑張らなくちゃ」とも思った。


今、読書にはまっているのはとてもタイミングがいい。だって、来週からヘルシンキに7泊8日の一人旅に出るのだもの。今回の旅行は下調べゼロ。飛行機とホテルだけ予約して、あとはもうひたすらのんびりしようと決めている。美味しいものをゆっくり食べて、ヨガをして、本を読んで、、、。先月末から急に仕事が忙しくなって、毎日心と体をフル回転させてヘトヘトになっているので、本当に良い時期に旅行の計画を立てたもんだと我ながら感心する。もう、楽しみで仕方がない。


ちなみに今読んでいるのは吉田修一の「パレード」これは今年の2月に映画にもなったみたい。先月の「MUSASHI」以来すっかりファンになってしまった藤原竜也が出ているようなので、本を読むテンションも上がる。年末帰国した時はDVDを観なくては。

久しぶりの更新ついでに、もう一つ。

昨日、ロイヤルオペラハウスで初めてちゃんとオペラを観た。初めて、というのは実はオペラはスウェーデンで一回観たのだけど、イタリア語の歌詞にスウェーデン語字幕だったので全く訳が分からず楽しめなかったという失敗談があるので、昨日のが「初めて」。

演目はオスカー・ワイルドの「サロメ」。聖書を題材にした悲劇。こういう少し気味の悪い、でも美しい話って大好き。全く内容を把握せずに(本は手元にあるけど、英語だから読むのが嫌になって放置していた)観に行ったけど、英語字幕のおかげでとても楽しめた。ロイヤルオペラハウスで観るっていうのがまた格別ですな。相変わらず写真は無いけど!

ということで、ヘルシンキには今日買った本+オスカー・ワイルドも持って行くことにした。好きな時に好きなことができる幸せ。私は本当に恵まれている。

by honeypan2 | 2010-07-18 07:51 | 日々のこと