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初出勤

寒い。とっても寒いです。ロンドンはもうすっかり秋。日も短くなってきました。

ロンドンに着いて一週間が経ちました。時差ぼけは一日で無理矢理治して、月曜から5日間、朝から夕方まで働いています。フルタイムで働くのは実に1年3ヶ月ぶりです。今はまだ研修だけですが、さすがに疲れました。

私が働いている会社は治験会社です。イギリスの看護師免許はもっていませんが、研修が終われば、この施設内に限り採血や血圧測定、心電図その他の医療行為をすることができます。(投薬などは看護師免許保持者がします)この役職は必ずしも看護師の経験が必要ではないので、今一緒に研修を受けている新人さんも色んなバックグラウンドの人がいます。

今、肩を並べて研修を受けているのは、私を含めて5人(イギリス、南アフリカ、イギリス&日本のハーフ、日本人)。みな女性ですが、過去にも警察や人事課、研究室、商社など様々な職歴をもった人たちです。同じ医療行為でも、病院とはかなり違います。

日系組は二人とも生物を専攻していた研究組。まだ、どちらも23、24歳という若さですが、全身からインテリジェンスな香りがにじみ出ています。出身校を聞いたら、オックスフォード大学とマンチェスター大学ですもの、当たり前ですよね。英語でそんなものを勉強していたなんて、本当に脱帽です。私の人生の中で、オックスフォード大学出身の人と同じ研修を受けるなんて予定はなかったのに。今でも不思議です。


それはさておき、研修は毎日そつなく進んでいます。計画表に基づいて、会社の概要からセキュリティシステム、福利厚生、勤務概要、実際の医療行為など本当に隅から隅まで講習を受けて、手順を読まされます。実際に、採血や心電図などもします。経験のある人もない人も、みな平等に研修を受けます。みなそれぞれバックグラウンドが違うので、採血が得意だったり、遠心分離機の扱いには慣れていたりと得意分野がバラバラで面白いです。指導スタッフ含め、みな本当に明るくて優しい人ばかりです。変なプレッシャーをかけて新人をカチコチにさせるのではなく、リラックスして多いに力を伸ばす感じです。


私以外は流暢に英語を話すので、着いて行くのは少し大変です。前よりもかなりマシにはなりましたが、まだまだモミクチャにされないといけないみたいです。ハーフの子はバイリンガルですが、イギリス生活が長いので、日本語の合間にもかなりの頻度で英語が出てきます。しかも、文章で。英語を話せる日本人も、日本語よりも英語の単語が先に出てきてしまうことがあるけど、大抵「日本語アクセント」に直して話します。でも、彼女の場合は英語の部分はそのままきれいな英語の発音なので、時々発音が良すぎて聞き取れません。全く、レベルの高いルー大柴です。


来週からは、指導者に付いてみっちり病棟で研修です。ちなみに、スタッフは5つの色にチーム分けされています。私はハーフの子とともにオレンジチームになりました。どんな出会いが待っているやら、楽しみです。

# by honeypan2 | 2009-10-03 09:09 | 仕事

ロンドン再上陸

ただいま、イギリスはお昼の2時を少しまわったところです。日本はもう夜10時過ぎ。時差ぼけに直面しているので、もう眠くて眠くてふらふらです。でも、月曜日の朝の初出勤の為に、無理矢理起きています。

福井の実家を出てから、ロンドンのフラットまで計35時間かかりました。長時間のフライトもさることながら、一番しんどかったのはヒースロー空港からフラットまででした。でも、ここはロンドン。レスター・スクエア駅での地下鉄の乗り換えと最寄りの駅の改札までは長い階段だったのですが、いずれも通りがかりの人が荷物を一緒に運んでくれました。疲れてフラフラで歩いている外国人の私にとって、何ともありがたい助けでした。疲れているとき、優しくされると嬉しいですよね。


フラットは前に住んでいたところ。前に私が使っていた部屋をまた借ります。一緒に住むのは前にも書いたフランス人とイギリス人のカップル。今は、まだ私の部屋には別の男の人が住んでいるので、数日間だけ、フランス人ジャンギーの書斎的な部屋を使わせてもらっています。私のために部屋やその他色々準備してくれてあったので、昨晩は安心してぐっすり眠れました。


今日のロンドンは気持ちのよい秋晴れ。土日はゆっくり休んで、月曜日から頑張って働きたいと思います。

# by honeypan2 | 2009-09-26 22:42 | 日々のこと

バンコクよりこんにちは

今、バンコクの空港にいます。昨日の深夜便で関空から出発し、ロンドンへの乗り継ぎ8時間待ちです。もともとの予定とおりなので仕方ないのですが、暇・暇・暇!!

ここに来るまでの約6時間、飛行機の中で寝られると思っていたのですが、あんまりでした。朝4時(日本時間は6時)に空港についてベンチで横になり1時間ほど仮眠。あれ、こんな光景が1年前にも香港であったような・・・。


それはさておき、あっという間に日本での楽しい時間は過ぎてしまいました。8月は遊びまくって、9月は実家でのんびり。6月あたりからほとんどまともに働いていない上に、日本でも食べてテレビの生活。体の重さが半端ではありません。体重も3キロ増。来週の月曜日からは月〜金朝5時半起きの生活が始まります。大丈夫なんでしょうか。

日本での生活が思いのほか楽しかったので、実は今はあまりロンドン♪とウキウキする感じではありません。(これは猛烈に眠いのも関係していると思う)これも向こうに着けばテンションもあがるんでしょうか。資○堂ウ〜ノのコマーシャルを見れば多分大丈夫。

日本にいる間は、本当にたくさんの人にお世話になりました。ビザのこともそうですが、全てのことが気持ち悪いくらいスムーズに進んで、直感が冴えるというか、会いたい人・行きたい場所・食べたいもの・見たいものなど、自分が思ったことがほとんどうまくその通りになりました。うまい具合にスケジュールが合ったり、電車が来たり、空席が出たり。今思うと、ここ数ヶ月は憑きまくりです。たくさんの人が絶妙なタイミングでサポートしてくれているなとも感じました。本当にありがたいことです。

頭が眠いのであんまり文脈がないのですが、日本にいる間ずっと思っていたことなので、書いてみました。また、ロンドンに着いたら、ロンドンの風をお送りします。

# by honeypan2 | 2009-09-25 10:52 | 食事

帰国まで後・・・数えたくない!!

「帰国前って、もう芸能人みたいに忙しくなるんですよ!!」と一足先に帰国したSちゃんの言葉通り、今、とても忙しいです。自分にこんなに友達がいたのか、と言うくらい約束だらけです。私の日常生活ではありえません。

とりあえず、明日はマルマル一日フリーになったので念願のウェストミンスター寺院に行ってきます。


【湖水地方から返ってきて今までの2週間で起こった出来事】
―日本から来た友達とあちらこちらへ観光。彼女の目的は前にも紹介したガレージセール(観光客のチョイスではない)。そして、大英博物館鑑賞やフィッシュ&チップスを堪能。

―前にも書いた「Dorian Gray」のダンスを最前列で鑑賞。ダンサーに悩殺されたのは勿論のこと、目の前のミュージシャンの活躍ぶりに感動。どんな職種でもプロフェッショナルな仕事技を見るのは気持ちがいい。

―学校の友達、E子ちゃんが急遽宿無しになり、2日間私の部屋に滞在。

―バイト先で最後の仕事を終える。6月は呆れるくらいヒマだったのに、今はてんてこ舞いらしい。帰国前は遊びたいので早く逃げたモン勝ちだ!!

―今回のイギリス滞在でほとんど行かなかった「パブ」へ。サンデーローストを初めて食べる。
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―フラットメイトの美容師さんにヘアカットをオーダー。前の宇多田ヒカルみたいなショートに。「これで最後だねぇ」としんみり。

―バイト先のMさんのお宅でそーめん大会が開催され、そーめんの他に天ぷらや色んなお茶、デザートをご馳走になる。女4人で6時間ほどガールズトーク。こういう楽しい時間があるなら、彼氏なんて面倒なものがいなくても人生やっていけるな・・・と思う。
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―念願の税金払い戻しの通知を受け取る。チェックで£200ちょい。また買い物魂に火がついてしまうぅぅ。

―フラットを退去した後の次に住む人探し。場所が良くて、家賃も激安なので即日6人が見学に来た。その中の1人に選んで、無事デポジットも受け取り、また買い物魂に火がつく。

―クロスステッチにはまる。友人から「リバティに可愛いのがたくさんあるよ」と聞き、早速£90ほど購入。今は、湖水地方で買ったピーター・ラビットとその仲間達の図案を作成中。



毎日、あっと言う間に時間が過ぎていきます。体は疲れているのに、興奮してなかなか眠れません。仕事の事や、これからのことなどまだまだ決めないといけないことがたくさんあるんだけど、とりあえす今言えるのは


まだ帰りたくない!!!!!!


ということだけです。とりあえず、もう寝ます。

# by honeypan2 | 2009-07-24 08:12 | 日々のこと

オスカー・ワイルド2連発。

今週の月・火曜日の夜、久しぶりにシアターに行ってきました。


月曜日に行ったのは、


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そう、以前もブログで書いたオスカー・ワイルドの「The importance of being Earnest」

この前とはまた違う役者さん、違う演出。本は読んだけど、だいぶ前に流し読みしただけなので、やっぱり細かいところはよく分からず。でも、十分楽しめました。

今回のシアターはリージェンツ・パークのオープン・エアー・シアター。オープンエアー・・・そう屋外シアターです。

シアター内は撮影禁止なので、今回はネットに出ている写真を。

オスカー・ワイルド2連発。_b0148493_208037.jpg


すごく綺麗ですよね。ロンドンの夏の風物詩なのです。

ですが、この日の天気は雨。風。

幸い開演前に雨はやんでいたので、そのまま決行されたのですが、



激寒!!!!!



そして、第2部からは雨がまた降り始めて・・・。

かろうじて折り畳み傘をさして、見ることは出来ましたが、もう寒いし、シートは濡れているしで、落ち着かない!!!どうして、屋外のシートを布製のシートにしているのか・・・。

でも、お芝居はそのまま継続されました。役者さんも必死で雨&激寒の中で演技しているので、観るほうも死ぬ気で観なければ!!と思い、トイレも我慢しつつ鑑賞しました。



そんな月曜日から一夜明けて、火曜日。今度は「屋根のある」劇場へダンスを観に行きました。

これまたオスカー・ワイルドの有名な小説「The picture of Dorian Gray(ドリアン・グレイの肖像)」です。

この作品も過去2回映画になっていて、今年また新しく映画化されます。日本では今年の夏に東京の世田谷パブリックシアターで舞台が上演されますね。

でも、今回私が鑑賞したのは、「ダンス」。

このお話をプロのダンサーがダンスで表現しているのです。「ダンス」をマジマジと鑑賞するのは実は初めてで、もともと創作ダンス的なものにも興味がなかったんですが、オスカー・ワイルドの作品だし・・・という理由でチケットを買いました。

しかし、これが・・・


かっこいい!!!!!


始まって数秒でノックアウト。20分の休憩中に、すぐ様パンフを購入しました。何がかっこいいって、ダンサーの肉体美もさることながら、やはり力強いダンス、そして、照明。

いつもですが、良い公演を見ると「あー生きててよかった」と本気で思います。




もう、本当に当たり前で、まさに素人の意見なんですが、

「あー踊りがうまいなぁ」

と惚れ惚れして見入っていました。


実はこの小説、このチケットを買った時に予習すべく本も買ったのですが、全く手付かず。でも、話の内容をちゃんと確認したくて、卑怯ながらネットで検索したところ、関連項目に「時効警察」という言葉を発見。

時効警察?!

これまた私のお気に入りのヘビーローテーションで見ているドラマじゃないですか!!

「帰ってきた時効警察」の第6話でこの「ドリアン・グレイの肖像」がばっちり取りあげられているじゃないですか!!どうして、今まで気がつかなかったんだろう。よく考えてみれば第6話はそんなに面白くなかったから、だいぶ前に1回見ただけで終わっていたかも・・・。

早速、ネットで第6話を鑑賞しました。

なんか、私が好きな女優さんが好きなお話を演じてくれているような、そんな感覚。この感覚と喜びを共感できる人と演劇を鑑賞したいです。


なんてことを考えながら、このダンスショー、来週もう一回チケット買いました。もちろん、最前列です。

# by honeypan2 | 2009-07-08 20:34 | 趣味